富士フイルムインタビューその3|研究開発プロセスにおける生産技術の立ち位置とは?

(聞き手:日本能率協会 理事 衛藤達夫 CPE事務局 安部武一郎)

生産技術者が全体最適を牽引していくという主張に共感します

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安部:
コンカレントエンジニアリングやフロントローディングといった観点から、他部門との連携についてどのようなお取組みをされているか、お話を聞かせてください。

椎野:
たとえばフイルムの開発で、開発者に対して「研究の本当の初期の段階から1000m以上のフイルムを連続で作ることを考えて商品をつくってくれ」と伝えたりしています。かつては、偶然できた1インチ角のサンプルを持ってきて、「これを量産できるようにしてほしい」などの無理難題を生産技術者として要求されるといったことがありましたので。
「写るんです」というカメラ製品をリサイクルした時のことですが、お客様から回収して分解して、選別、再利用をするために、開発の段階から作りやすく、分解しやすい構造にするによう、生産技術者がプロジェクトに参加しました。これは非常にうまくいった事例です。

安部:
富士フイルムでは、R&D本部という組織の中に生産技術グループがありますね。生産技術者マネジメントガイドでは、生産技術者が前後工程に積極的にかかわって、コンカレントエンジニアリング、フロントローディングを実現していきましょうとメッセージを主張していますが、御社では既に当たり前の概念だったのでしょうか?

椎野:
そんなことはありません。生産技術者が前後の工程に積極的にかかわって全体最適を実現していきましょうという主張は常に有効だと思います。
我々の事例でいえば、R&D本部の中に生産技術グループがはいったのですが、その目的は研究開発段階から生産技術グループがそのプロセスに関わっていきましょうということです。

保坂:
ちょうど写真がフイルムからデジタルに変化してきたころかもしれませんね。より開発のスピードが求められてきたからだと思います。

椎野:
実際の成果としては、やはりねらい通りにあがってきていると思っています。けれども、やはり研究開発というプロセスのなかでは、どうしても生産技術は異質な部分を持っていますので組織の形態については継続した議論が大切です。とにかく生産技術者が前後の工程に積極的にかかわって全体最適を実現していきましょうという主張は変わらず重要なことだと思いますし、共感します。

安部:
ありがとうございます。うれしいですね。

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