三菱電機インタビューその3|全体最適の為のリーダーシップとは?

(聞き手:CPE事務局 安部武一郎)

全体最適のためのリーダーシップというメッセージ

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江頭:
この生産技術者マネジメントガイドのメッセージにも非常に勇気づけられた点があります。

安部:
どういう点でしょうか?

江頭:
生産技術者マネジメントガイドの主張が、各巻ともに(1)分析(2)問題点・課題(3)あるべき姿(4)生産技術者の役割(5)あるべき姿へのアプローチ という構成になっています。
特に4番目の「生産技術者の役割」は、「スタンスとしてどんどん出しゃばっていいよ。自らの領域を広げていきなさい。」というメッセージなんですよ。
やはり、各部門それぞれの自己主張があるので、全社的改善では、誰かが最後に全体最適を考えてリーダーシップを発揮しなければならないわけですが、なかなか「我こそが・・・」という風にはならない。
皆さん、分かってはいるんですけどね、業務領域を重ねて全体最適を目指そうという事を。
ですので「生産技術者がやりましょうよ、忙しいとは思うけど」というこの本の主張には勇気づけられます。

安部:
具体的にはどういう場面になるのでしょうか?

江頭:
工場に在籍していたころ、積極的に設計部門とディスカッションをしていました。
製品の機能や特性は設計者の方が、もちろん良く知っているので、設計者の方からも、製造プロセスへ近づいて欲しいのですが、それを全体最適という観点で展望できる生産技術者により、上流プロセスをサポートする形態が望ましいのではないかと思っています。

安部:
たとえば、生産技術者だからできる全体最適とはどんな視点になりますか?

江頭:
たとえば製品のQCD向上を目指した標準化ですね。
内部モジュールを固定部品として共通化し、外側の変動部品でバリエーションをつくりお客様のニーズに答えながら、最終的には部品の種類を減らし、加工ロットサイズを増やすというような考え方です。
そのような視点が、デザインレビューなどの場で、設計者からの新しい発想を引き出します。
他の事例で言うと、「金型をつくり易くするためにこの部分の形状を変更できないか?」、「基板の回路パターンを変更して実装プロセスにおける直行率向上を実現できないか?」、「製品を折畳めるように変更し、梱包容積を小形化し物流コスト低減を図れないか?」とかですね。
全体最適をリードするために生産技術者が各部門をサポートするんだという態度は周囲の生産技術者や製品設計者にも伝わり、活性化に繋がると思います。

情報システムの領域もそう思います。販売管理システムなどは在庫管理が関わってきますから、生産技術者の知見が入ったほうが良いシステムができると考えています。

自分ではそういうあり方を意識していたのですが、正直なところ「出しゃばりかな?」とか、「提案しても却下されたらどうしようかな?」という葛藤もあったんです。
その点、この生産技術者マネジメントガイドでは「生産技術者として出しゃばっていきましょう、サポートしましょう」というスタンスを貫いてますよね。
第3者の立場にある生産技術者マネジメントガイドに言っていただいて、非常に勇気づけられました。久々に良い本に出会えました。

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